ジョン・ワーノック氏よ永遠に。

今のデザイン業界やインターネットの世界では当たり前となっているPDFや、画像編集ソフト[フォトショップ]、[イラストレーター]など多くのソフトを世に生み出したAdobe社の創業者ジョン・ワーノック氏が82歳で亡くなったことをニュースで知りました。

そうか、そんなご年齢かと思ったりはしましたが、彼の功績は偉大だなと今でも思います。
思い返せば10代の頃、学生には高嶺の花のMacintoshが高価過ぎて買えないため、知恵を絞りMacintoshを使う仕事を探し、無理矢理アルバイトで入れてもらい、Macintoshやソフトを学ばせてもらいました。

確かマシンは、Macintosh II(IIxだったかも?)だったと記憶しています。20インチか21インチのSuperMac(Belviewだったかも?)のモニターに256色のビデオボード(メーカー忘れました)、メモリーは当時フルに積んであったと思います(容量忘れました)。もう、30数年前なので思い出せない(笑)。

マシンは色々あるので、空いているマシンを使わせてもらってましたが、非力なMacIIかMacIIxだったと思います。本当は当時最速マシンのMacIIfxが良かったのですが、業務で使用されているので先ず空かない。

どうしても触りたかったAdobe社のIllustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)、この2つのソフトにふれるために無理言ってアルバイトの募集も採用も無い会社にさせてもらいましたので、今でも当時の責任者様には感謝しております。ありがとうございました。大変お世話になりました。

ちょっとうろ覚えなんですが、Illustrator1.0は英語版だった気がします。フォトショップ1.0も英語版だったかな?
英語版ソフトへの抵抗が無くなったのもこの2つのソフトのおかげかもしれません。
職場には何台ものMacがあり、それぞれ機種やスペック、ソフトのバージョンなどが異なっており、僕が使わせてもらえるマシンは当時の最新版ではありませんが、充分に快適でした。(フリーズしまくりましたが、夢のマシンなので)

Macintoshは僕にとっては中学生の時から夢のコンピューターであり、憧れでありましたから、触れるだけでも夢のような体験でした。
後に初めて自分で買ったMacはQuadra700で、発売直後に並行輸入で購入。ローン組んで買いました。確か200万くらいだったと記憶しています。返済大変だったけど。。。
これでも相当安かったです。フルカラーの同時発売Apple16インチカラーモニター、24bitフルカラービデオボード(メーカー忘れました。国産のVimageだったかも。)メインメモリーは20MBだったかな?細かい点は忘れましたが、取説含めすべて英語でした(笑)もちろんOSのSystem7も英語版。このころのマックOSは漢字Talkと言う日本語ローカライズされたOSで、英語版発売から1年くらい掛かってたと思います。

いつの間にかマックの話になってしまいました(汗)、Adobe社のPhotoshopがどうしても触りたかったのでMacの勉強をしていましたが、Illustratorのベジェ曲線に衝撃というか感動したのを今でも覚えています。
30数年前の少年には衝撃でした。本当に。
Illustratorで描いた点と曲線は、どんなに拡大や縮小しても理論上の形は崩れなく、点は何億倍に拡大しても点、曲線はどこまで拡大しても美しい曲線のままと言う、全く新しいコンピューターグラフィックでした。
今では当たり前になっていることですが、当時の私には凄いことでした。
ただ、Illustratorのソフト上での拡大率はそんなに大した倍率でませんでしたね(笑)Freehandのほうが倍率高かったと記憶しています。

この点は点、線は線は、Adobe社のPostScriptと言う言語で表現されており、これをソフト上で編集できたのがIllustratorでした。
今ではどなたもPDFをお使いになられていると思いますが、このPDFもPostScriptを使用しています。
すごい事ですよね!Postscriptのお陰ですよ、皆さん!Adobe社のお陰です!(PDFについては他企業も標準化に尽力しているわけですが)

という訳で僕は、ソフトウェア史上もっとも素晴らしい開発はPostScriptであると思っています。
そのPostScript(PS)を生み出したAdobe社の創業者の一人、ジョン・ワーノック氏がお亡くなりになりました。大変残念です。
もっとニュースにしてくれ〜なんて思いますが、どうなんでしょうね?テック系のニュースサイトくらいですかね?

ここ最近、僕が好きなアーティストや偉大な方々が亡くなり続けていますが、今夜もなんか寂しい気持ちになりました。でも、彼の功績はこれからも生き続けるでしょう。素晴らしいPostScriptとともに。
ジョン・ワーノック殿、どうぞ安らかにお休みください。
お会いした事はない者より 愛を込めて。

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