漆のこむろ

漆室(うるしむろ)は、漆を乾かす箱

漆(うるし)は、大気中の水分を吸って硬化(乾燥)します。そのため高湿度を保ちながらゆっくりと乾燥させられる、漆室(うるしむろや、うるしぶろとも言う)が必要不可欠です。
湿度さえキープできればダンボールでも何でもいいのですが、湿度キープのため一定期間何度も水で濡らさなければなりません。何度も開ける手間や、木による調湿だったり、若干の隙間の必要性だったり(ほこりがまわない程度)するので、しっかり漆やってみたい方は漆室はあったほうが良いと思います。
本格的な方から初心者の方まで使いやすく、小型の漆室を製作しております。コスト削減のため簡易な室ではありますが、必要十分と考えております。

金継ぎ(金繕い)

漆の技法金継ぎの線を描いているところ

日本の伝統技法である「金継ぎ」。大切な器が壊れてしまった時、漆で修復して、欠けたり割れたりしたところを修復し、修復箇所を金粉などの粉で飾り、再び甦らせる技法です。

大切なものをずっと大事に使いたい。そんな想いから「金継ぎ」をされる方が増えています。

漆を乾かすには湿度が必要なので、「漆室」とよばれる湿度を調節する箱が必要になりますが、職人さんが使う本格的な室は大きくて重いものがほとんどです。

そこで、もっと気軽に、ちょっと本格的に漆を楽しんでもらうために
漆作家監修のもと、お部屋における小型の漆室「漆のこむろ」を制作しました。

「漆のこむろ」でお部屋での制作を楽しんでくださいね。

漆のこむろの特徴

  • 小さいので部屋に置きやすい。
  • 女性でも軽々移動できる軽さ。
  • シンプルなデザインでお部屋に馴染む。
  • 中の棚板が動くので作品に合わせて置ける。

漆のこむろのサイズ

漆のこむろ(Sサイズ)

外寸/高さ×幅×奥行:245mm×350mm×300mm
※高さは足含む

内寸/高さ×幅×奥行:202mm×332mm×271mm

棚板:4枚

漆のこむろ(Mサイズ)

外寸/高さ×幅×奥行:325mm×400mm×340mm
※高さは足含む
内寸/高さ×幅×奥行:276mm×376mm×308mm

棚板:6枚

ウォールナットの漆のむろ

漆のこむろ(Lサイズ)

外寸/高さ×幅×奥行:475mm×600mm×402mm
※高さは足含む
内寸/高さ×幅×奥行:426mm×576mm×367mm

棚板:9枚

【漆のこむろ 使い方】

1.前面のこむろの戸を手前に引き開けます。

戸は磁石式になっています。取り外すことができるので、作品を入れる時に使いやすいです。

※開きにくい場合は、横や上に戸をスライドしてみてください。

2.付属の板を並べます

ムロに付属している板を作品を置けるように並べます。

ムロ付属の板を並べる

3.湿温度計と湿度調整用の布をセットします。

湿度を調整するための布を、湿らせて板にかけます。

湿温度計と布は、お好みがあると思いますので付属しておりません。使い勝手のよいものをお使いください。

湿温度計と布をセット

4.湿度が整ったら(65〜75度くらい)作品を入れます。

湿度を確認して、適湿になったら作品を入れます。
湿度が足りない時は、霧吹きをかけたり、器に水をいれて置いてみてください。

ムロに作品をいれる

【購入サイト】現在、購入できるサイトはこちらです↓

クリーマ:https://www.creema.jp/creator/5572432/item/onsale

【関連ページ】
■漆・金継ぎ用語辞典
漆や金継ぎで使う用語の辞典です(随時更新中)