漆椀の修復 金継ぎ -その2(下地編)

漆椀の修復をサボっていたら、
先生が再び来訪。(別の用事で)

「まだ、やってなかったんか~」

と呆れられ、
再び、作業を再開することに・・・
先生、、、ありがとうございます。^^;

早速、作業にうつります。

目次

2.接着面をきれいにする

欠けた器にのり的なものが残っていると

うまく接着できないので、

接着面をきれいにします。

漆椀の欠けにヤスリをかける

紙やすりを使っています。600番くらいかな。

本体と欠片、どちらも削ります。

削りすぎると隙間が空いてしまうと不安になるかもしれませんが、
漆で接着するので、漆分増えることを考えると、
むしろ少し削っていても大丈夫です。

次はいよいよ生漆を塗っていきます。
(ようやく漆の登場です)

3.生漆を塗る

ご存知のとおり、漆は直接触るとかぶれるので

必ず、手袋をしましょう!

まず、生漆を皿などに出します。
今回は、いつも使っているお皿がなかったので
絵の具用のパレットを使用。

パレットに生漆を出す

こんな感じで。2~3しずく。ほんとにちょっとで大丈夫。

そして、木のヘラで薄く塗っていきます。

漆椀の欠けに生漆を塗る01

布部分に塗ってます↑

漆椀の欠片に生漆を塗る

欠片の方にも塗っていきます。

漆椀の欠けに生漆を塗る

隙間なく塗ります。

とにかく薄く塗るのがポイント。でないときれいに接着できません。

塗り終えたら、
ムロで一旦乾かします。
もちろん、欠片も忘れずに。

漆のムロで漆を乾かす

漆は湿度で乾くので、霧吹きでしめしておくのを忘れずに。

漆のムロに霧吹きをかける

こんな感じ↑

漆を乾かしている間に

漆の接着剤「麦漆」の作成に移ります。

ちなみに、この室は「漆のこむろ」のSサイズです。
漆椀とか小さなものだったらSサイズで十分な感じです。

<漆椀修復のリンクはこちらへ↓>

漆椀の修復 金継ぎ-その1(欠け取り編)

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