漆の乾く湿度は何パーセント?

漆の必需品といえば、湿温度計!
良さそうな湿温度計を入手しました。

湿度計

漆は湿度で乾くので湿度計で何パーセントかをチェックしてますよ。

<漆はどうやって乾く?>

湿度で乾く漆。不思議ですよね。
その仕組はこんな風に記されています。

”空気中の水蒸気が持つ酸素を用い、生漆に含まれる酵素(ラッカーゼ)の触媒作用によって常温で重合する酵素酸化、および空気中の酸素による自動酸化により硬化する。

Wikipediaより引用

難しいです・・・。

つまりは、水蒸気に反応して酸化することで硬化する。ということですね。
水蒸気が多ければ酸化は早くなり、少ないと遅くなるので、

湿度(水蒸気)高ければ、早く乾くし
湿度が低ければ乾くのが遅い。

なので、湿度コントロールを上手に行わないと、
思うように漆を乾かすことはできません。

そこで、室(ムロ)と言われる箱や部屋の登場。
ここで湿度を調整して乾かします。

でも、湿度だけではだめで
気温も見ないといけない。

しかも、使う漆の配合によっても変わる。
早く乾く漆、遅く乾く漆とかある。

自分が使っている漆に合わせて決めていかないとです。

難しいね。

<漆を乾かす時の気温と湿度↓>

一応、色々調べてみたところ、
こんな感じでした。

気温20~25度のとき 湿75~85 %
気温25度 湿度70~80%
気温20~30度 湿度70~80%

ちなみに、私の目安は

気温20~30度の時、湿度65~70%

かな。

香川県の漆は、早く乾くように調整されているので、
若干、湿度低めです。

なので、あくまで目安。

自分の好みもあるので、
色々試行錯誤して、自分にあった環境を見つけるしかない。
結構、むずかしいんですよね~。

「今日は気温が高くて湿度も高いから、ムロの湿度は〇〇%にしよう」

っていう具合になるといいのですが。(^_^;)

海と小石
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