漆の必需品といえば、湿温度計!
良さそうな湿温度計を入手しました。
漆は湿度で乾くので湿度計で何パーセントかをチェックしてますよ。
<漆はどうやって乾く?>
湿度で乾く漆。不思議ですよね。
その仕組はこんな風に記されています。
”空気中の水蒸気が持つ酸素を用い、生漆に含まれる酵素(ラッカーゼ)の触媒作用によって常温で重合する酵素酸化、および空気中の酸素による自動酸化により硬化する。
難しいです・・・。
つまりは、水蒸気に反応して酸化することで硬化する。ということですね。
水蒸気が多ければ酸化は早くなり、少ないと遅くなるので、
湿度(水蒸気)高ければ、早く乾くし
湿度が低ければ乾くのが遅い。
なので、湿度コントロールを上手に行わないと、
思うように漆を乾かすことはできません。
そこで、室(ムロ)と言われる箱や部屋の登場。
ここで湿度を調整して乾かします。
でも、湿度だけではだめで
気温も見ないといけない。
しかも、使う漆の配合によっても変わる。
早く乾く漆、遅く乾く漆とかある。
自分が使っている漆に合わせて決めていかないとです。
難しいね。
<漆を乾かす時の気温と湿度↓>
一応、色々調べてみたところ、
こんな感じでした。
気温20~25度のとき | 湿75~85 % |
気温25度 | 湿度70~80% |
気温20~30度 | 湿度70~80% |
ちなみに、私の目安は
気温20~30度の時、湿度65~70%
かな。
香川県の漆は、早く乾くように調整されているので、
若干、湿度低めです。
なので、あくまで目安。
自分の好みもあるので、
色々試行錯誤して、自分にあった環境を見つけるしかない。
結構、むずかしいんですよね~。
「今日は気温が高くて湿度も高いから、ムロの湿度は〇〇%にしよう」
っていう具合になるといいのですが。(^_^;)
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