基本編

漆を乾燥・硬化させるために、高湿度・適温を保つ箱や空間のことです。

漆は湿気によって硬化するため、自然環境では安定せず、漆室での管理が必要です。

はい。漆は水分と反応して固まる「重合反応」によって硬化します。

硬化不良、ベタつき、艶ムラなどが発生し、仕上がりが不安定になります。

本漆を使う場合は簡易でも良いので設置をおすすめします。

環境設定編

一般的には70〜80%程度でしょう。漆によって差があります。

20〜25℃前後が最も安定します。

硬化が進まず、表面がベタつく原因になります。

硬化が早すぎて縮れを引き起こす原因となります。
また、水滴がつくと仕上がりにムラが出ることがあります。

硬化速度が遅くなり、作業期間が長くなります。寒い時期は時間掛かります。

急激な硬化により、仕上がりが粗くなる場合があります。

作り方・設備編

はい、衣装ケースや木箱などで簡易的に作ることができます。
失敗続きや、ステップアップしたい場合は、当サイトの「漆のこむろ」シリーズをおすすめします。

密閉できる箱、水皿、布やスポンジなどが一般的です。

容器に水を入れて置く、または濡れ布を入れて湿度を保ちます。
当サイトの漆室では、濡れ布をおすすめしておりますが、湿しがキツすぎる場合は、水を入れた容器をご使用ください。
また、空状態の庫内にスプレーで水を吹き付けるなどでも大丈夫です。ただし直接水が木材に付着するため、カビ発生原因だったり、木材の反りを進める原因になるかもしれません。一度やってみて様子見るのが好ましいですね。

完全密閉ではなく、適度に空気が入れ替わる状態が理想です。

使用方法編

修理中の器や漆を塗った部品を入れておきます。
棚板に乗せた器物を、あらかじめ設置しておいた渡し棒(奥と手前で2本使用)に棚板ごと乗せます。塗りたての部分は乾いていないため触らないように気をつけます。

工程によりますが、1日〜数日単位で管理します。

問題ありませんが、急激な環境変化は避けましょう。
乾いていない状態で室から取り出すのは、ホコリ付着などもあるため避けたほうが良いです。
「漆のこむろ」は、手前の扉を完全解放出来るため、庫内にある器物の状態を確認しやすく考えてあります。私は扉を少しだけ開けて確認しています。(暗い場合は懐中電灯などを使用しています)

はい。ただし接触しないよう配置が重要です。

トラブル対策編

高湿度環境のため発生することがあります。清潔に保つことが重要です。(菌がいなければ発生しません)
「漆のこむろ」は、出来るだけカラッとしたところに設置していただければと思います。庫内の湿しは十分に効果ありますので問題有りません。

水の交換や内部清掃を行ってください。

軽く拭き取り、環境を調整します。

湿度不足、温度不足、または漆の劣化が考えられます。

完全密閉でない場合あり得るため、設置場所に注意が必要です。

管理・メンテナンス編

数日に1回程度が目安です。
スプレーで水を吹きかけている場合は、1日に何度(数時間ごと)か必要です。
温湿度なので時期や環境によって調整してください。

乾燥させて清潔な状態で保管します。

カビ防止のため完全に乾燥させてください。

「漆のこむろ」編

サイズは現在3サイズ(S、M、L)用意しています。
Sサイズはトースター程度の大きさで可愛らしい箱です。たくさんは入りませんが、8寸(約24cm)がギリギリ入りますが、もう少し小さめのもの用とお考えください。
Mサイズは家庭用の小型電子レンジ程度です。容量はSサイズの1.7倍ほどありますので、余裕があります。金継ぎでご使用になる場合で迷われている方は、Mサイズをオススメします。
Lサイズはグッと大きくなります。Mサイズのおよそ2.8倍の容量で一度にたくさん塗る方や、大きなサイズの器物を乾かす必要がある方にオススメです。テーブルの上にも置けないことは無いですが、テーブルの下などに置いて使用される事が多い気がします。

はい、可能です。大体の場所をご指示ください。
ヒーターや温湿度計などを使用するための穴あけ加工。

湿度の高い湿室に対して、空室は湿度の低い漆室です。
空室の湿度は50~60%程度でしょう。ゆっくり乾かせたい場合に使用します。
ほぼ乾いたものを、空室に移し最後はゆっくり乾かすなどで重宝します。表面は乾いたように見えるけど、まだ少し不安な時にいいですね。ホコリ対策にもなります。

はい、可能です。
ただし、大きなものは高コスト輸送だったり、宅内へ搬入可能かなどをご検討ください。
詳しくはお問い合わせ欄からご質問ください。