漆や金継ぎで使う用語を集めてみました。随時更新中!
=器の破損状態=
【にゅう】ぱっと見は分からないけど、うっすらと亀裂が入っている状態。
【ほつれ】おおきな欠けではなく、器のふちがちょっぴり欠けてほつれていつるような欠け
ほつれの種類
虫食い 釉薬と土の収縮率が違うため釉薬がはがれているもの
ハマグリ ハマグリ状に欠けているもの
削げ 縁が少し欠けているもの
=漆の種類=
【麦漆】接着剤として使う(生漆1+強力粉1.5~2+水)
【サビ漆】細かいありがとう穴を埋めるため(生漆+砥の粉+水)
【木屎漆ーこくそうるし】漆下地のひとつ 麦漆と木粉を混ぜて固く練ったもの パテとして使う(生漆+木の粉)
【生漆ーきうるし】漆の木から掻きとってゴミを濾過した原料漆のこと 下地や固め ふキウルシに使う 粒子は不均一で塗りにむかない
【弁柄漆ーべんがらうるし】ベンガラの赤い顔料を漆に混ぜた赤い漆
【いっかけ漆】箔を貼る時に塗る漆
【色漆】漆に顔料を加えた様々な色の漆。顔料の配合によって色んな色を作り出せる。
【代用漆】漆ではなく、カシューの木(漆科)から作られている。ほぼカブれず、湿度で乾く漆と違い、普通に乾くので、短時間のワークショップなどで使用されることも多い。
※「ふぐ漆」などが簡単に手に入ります
=漆の道具=
【漆むろ】漆を乾かすための箱のこと。漆は乾かすのに湿度が必要となるため、専用の箱が必要です
【からむろ】
【砥の粉ーとのこ】山で砥石を切り出した時に出る粉。板や柱などの着色・目止めや漆器などの下地として使われています。
【リューター】器を削って形の修正などをするときに使う電動工具
【竹ベラ】筆を洗う時などに使う
【粉鎮ーふんちん】粉を乗せた紙を押さえるおもし
【メノウ棒】メノウを使って金継ぎしたところを光らせる
【鯛牙ーたいき】鯛の歯を使って金継ぎしたところを光らせる
【はりきど】棒に針を設置し、金継ぎを細かく修正する。
【磨き粉】漆を磨くための粉
【粉筒ーふんとう】丸粉を撒く時に使う筒状のいれもの
=粉の種類=
【消し粉】金箔を粉にしたもの
【延粉】消粉に近い平らな粉
【丸粉】丸い粒子の粉。1号〜13号まであり数字が大きいほど粒子も大きい。
=金継ぎの技法=
【かすがいつぎ】かすがい(割れ目をとめる金具)を使って割れを修復する方法
【呼びつぎ】欠けた場所に違う器を合わせて継ぐ方法
【ともつぎ】修復箇所がわからないように色、質感を合わせて継ぐもの