漆のこむろ 杉材のみ

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クリーマさんにて、杉材のみのムロは出来ますかとご質問を受け、作ったことがないので色々考えて、簡潔に言えば出来ないことは無いです。とお伝えしたのですが、1月がバタバタしており、その後どうするかご連絡できないままとなっておりました。誠にすみません。
なかなかのお時間が経ち、お客様から再度お問い合わせをいただき、「あ、、、そう言えば・・・」となった次第です。本当に申し訳有りません。
かなり放置してしまった罪悪感もあり、やってみることにしました。

杉板もいいものは高く、部材費の問題から手頃なものでチャレンジしました。いつもの板厚の1.5倍の板ですので重くなったりして、いつも通りの製作とは異なりました。

先ず、寸法を再計算し、板材の継合わせです。
ビスケットの道具一式は持っているので、ビスケットでも良いかと思いましたが、オール杉ということで、市販のビスケットの材木がわからなかった為断念。一から杉のビスケットもどきを製作します。ビスケット作るのは大変なので、杉板を6mmで薄く製材し、これを継板の間に使用しました。

完成

手前の蓋が最大の問題で、このムロは蓋が取り外し式なんです。他のもそうですが・・・。
なので、どこの板にも止められず、磁石だけで張り付いている状態です。下部に落ちドメがある程度ですので、反ってきたときにどうなるか心配で、心配で。
蓋板の裏に反り止めをしましたが、反り防止の板3枚をビス止めしてあります。流石に3本あれば・・・と考えましたが、どうなんでしょうか。漆室ですから無垢材の恐ろしさが発揮されるのではと戦々恐々です。とんでもないことになったら、教えて欲しいです。修理というか、別のものをと考えています。自分が使用する場合ならいくらでも修正出来ますが、今回はそうはいかないので。(もし、なにかあればお知らせください)

背面にコンセントが通る穴を開けています。
ヒーターやら、湿度計やらを通す予定ですかね。穴のオーダーは意外とあります。私は使わないので気にしたこと無いですが、漆作家さんでもヒーター使ってる人居ます。冬場の湿度管理が目的かと思います。

初めての事だったので、随分製作に時間が掛かりました。
迷いや失敗も合わせて板継が一番時間が掛かりました。

もっと良い方法があるのかもしれませんが、コストやらも考えないといけないので、なかなか大変かと思いました。
しばらくはいつも通りが良いな~なんて思っていたら、回転室が欲しいというお声をいただいた次第です・・・。

パギポ

香川県出身・在住 カメラマン、グラフィックデザイナー、webディレクター 10台後半〜20代後半まで東京でフリーのカメラマン、グラフィックをしており、二人目出産で香川へUターンしました。 最近は、漆室の製作や、店舗什器など木を使った木工にハマってます。デジタル作業だけではなく、手作業によるものづくりが楽しいです。 「基本的に自分でできそうなことはやってみる」を実践中で、失敗もありますが、うまくいったときは喜びひとしおです。なので、新しいことや知らなかったことを日々勉強しています。 とは言っても、周りにあるものの修理がメインです。金継ぎなんかもその一環かもしれません。 ここ数年は、車の整備・車検は自分でやるようになりました。それまで車のこと全然知らなかったな〜と痛感しています。